四季に暮らす

和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

眠りから覚めた着物

今日の生徒さんは、途中夏には浴衣レッスンも挟み「自分で着る5回目」のお稽古の方でした
小さなお子さんのいらっしゃる働くお母さん(^^)/
お忙しい方ですが月に1回位のペースでお稽古に通って下さっています
今日は有給休暇をとってお稽古の時間をとって下さいました

生徒さんのお稽古に通えるペースや、ご自宅でお稽古出来る時間には人それぞれのご事情がありますが、生徒さんのペースに合わせながらも練習のペース作りは私の役目だと思っています

実はこの生徒さんの今日のお稽古で、とても楽しみにしていたことがありました!
1回目のお稽古の日にお持ち下さっていたこの着物・・
  ■『着物スイッチ』(2014/5/2)
   
「お直しに出していたのが出来てきたので、今回のお稽古に持って行きます(^^)/」とご連絡を頂いていました

(この間ご自宅での練習用には教室の着物をお貸ししていましたが、よく練習して下さっていていたので教室の着物も喜んでいたようです)

       じゃんっっ!!


お祖母様もお母様もお気に入りで着ていらした何十年も前の紬☆
とても素敵な雰囲気の紬で、生徒さんにもとってもよく似合うのですが、5月に見せて頂いた時には寸法が合っていなかったのが惜しくも残念だったのです。。

身丈は10センチ以上、裄も5センチは短かったと思いますので、洗い張りをし、身丈は別布で胴はぎをして仕立て直す必要がありました
4回目のお稽古の時お直しを決心されたことをお聞きし、着用時の腰紐を締めた位置から裾までの長さを計るお手伝いもさせて頂きました
胴はぎした別布が、着用時には見えない位置に来るようにお仕立てを依頼しないといけないのです

仕立て直しが出来上がって、仕付け糸もついたままのこの紬に袖を通す生徒さん・・

私までドキドキします・・


ああ、さすがです・・胴はぎした別布はちゃんと・・おはしょりで隠れる部分にきています\(^o^)/
たくさんの愛情を感じる着物です


眠りから覚め着物に息を吹き込まれた瞬間を見ることができて、私もまだ感動から覚めやらない気分です
私の着物ではないのに本当に嬉しいです!本当に良かった!

和裁師さんの手によって丁寧にきれいに仕立て直されたこの紬は、生徒さんにぴったり添ってとても着やすい着物になっていました
着心地の良さを生徒さんと喜び合いながら、着物までの復習と名古屋帯のおさらいを続けました♪


生徒さんの帯が無地の八寸名古屋帯でしたので、私のポイント柄(お太鼓柄)の九寸名古屋帯でも練習して頂きました

 


手順はすっかり大丈夫なので、次回は名古屋帯(一重太鼓)の大きさや形の完成度を高める練習に入りたいと思います(^^)/

私の今日のコーディネートは、昨日までと同じ結城紬に帯だけ替えてこんな感じでした(*^^*)